2010-11-01 月 真っ暗な道をふたりで歩くとだんだんわたしたちの足元がぼやっと明るくなってきてそれはきっと見上げた空に浮かんだ月明かりのせいなんだ 真っ暗な道を君と歩いているとだんだん君の横顔がくっきりしてそれはきっと見上げた空に浮かんだ月明かりのせいなのかもしれない けれど 君の心が私に向って 私の心が君に向って少しづつ ほんの少しづつ 体温を手渡しているせいじゃないかと 思ったりしていたんだ 月の光と ふたりの体温どっちが明るいだろう月が明るくなるのと互いの温度が伝わるのはどっちが先だろう どっちでもいいからどっちでもなくていいから最後に見たいのは暗くなくても見える光暗闇に隠れない月と光