2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 ミステリー年間25冊

今年はミステリーを読むと決めて、100冊の読破を目指しているところではありますが、当初の目標達成にははやくも暗雲がたちこめています。「ミステリーを大好きになる」という目標です。 前にわたしは、自分が小説に求めることは「文章力」だと言いました。…

 『麦の海に沈む果実』恩田陸

恩田陸といえばわたしの中では『夜のピクニック』で、なぜならそれしか読んだことがないにもかかわらず、『夜のピクニック』には恩田陸という作家の持ち味がとても心地よく発揮されていると思えたからです。だから『麦の海に沈む果実』にもその「持ち味」を…

 『ノルウェイの森』村上春樹

ひさしぶりです。村上春樹も『ノルウェイの森』も。 最初に読んだときはたしか22歳くらいで、わたしは大学生でした。村上春樹という作家の作品もこれが初めてでした。そのときどんな感想を持ったかはあまり記憶に残っていません。それもそのはずで今懸命にあ…

 『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子

vol.1の感想文にお友達からコメントをもらって、わたしは大事なことを書いていなかったことに気がつきました。 ミイラの身に起きたことを知ったとき、わたしは愕然としました。それから吐き気がしました。なんてひどい小説なのだと思いました。なんてことを…

 『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子

やっと週末です。やっとおもいっきり感想文が書けます。『猫を抱いて象と泳ぐ』。本の感想文の前にこの本を紹介してくれたわたしのお友達を紹介します。 まゆるんです。 わたしはアライグマですが、まゆるんはユキウサギです。北海道の寒い大地でたくましく…

 『占星術殺人事件』島田荘司

『斜め屋敷の犯罪』に続く、島田荘司2作品目。いつか御手洗潔のシリーズを読んでみたいと思っていたのがようやく叶いました。御手洗潔のデビュー作品、有名ですよね。 これはトリックが素晴らしい作品なのですが、あいにくわたくし『金田一少年の事件簿』で…

 『アラビアの夜の種族』古川日出男

こちらも『13』に続く古川日出男の2作品目。長かったけれど、そんなに苦痛じゃありませんでした。そうそう、苦痛といえば最近になって気がついたことですが、わたくし、作品の視点(語り手)が変わるのが得意じゃありません。最初っから最後までずーっとひと…

 『迷宮百年の睡魔』森博嗣

またしばらく更新が滞っています。不本意です。もう5月じゃないですか。なんてこったい。一冊でも多く読み、一文でも多く文章を書きたいと思います。 さて、森博嗣です。『すべてがFになる』に次ぐ読書体験2作品目。『F』の感想文を読み返してみたら、身体…