2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 『罪と罰』ドストエフスキー

ひさしぶりに読みたくなって手にしたのですが、上巻の真ん中あたりで読むのをやめてしまいました。前に読んだときは、主人公ラスコーリニコフ君の悲哀や怒りや破天荒な言動に共感さえし、楽しく読んだような気がするのですが、今回はまったくそうはならなく…

 『シャーロック・ホームズの事件簿』コナン・ドイル

ひさしぶりのコナン・ドイルです。シャーロック・ホームズです。何度も読んでいるけれど、ホームズが登場するのだと思うと、胸の奥が沸々と高揚します。わくわく。 全10作品の短編集。長編も決して嫌いではないけれど、シャーロック・ホームズシリーズという…

 『天冥の標1(下)』小川一水

全10巻だというから全部で10冊だと思っていたら、なんとまあ、1巻はさらに上下巻に分かれていたと、下巻を買うまで気がつきませんでした。最初に1巻の下巻を買っていなかったことは幸運だったと思うべきでしょう。なんてまぬけ。 登場人物の名前や、彼らの特…

 『uubの冒険』

わたしの冒険日記です。いままではずっと『uubの小屋』というタイトルでgooブログを利用していたのですが、先日、この小屋を閉じて、はてなダイアリーにて『uubの冒険』を始めました。 今年の初めの頃、この本棚にこんなことを書きました。 「現実の中で物語…

 『パンドラの匣』太宰治

太宰治という人はとても人気のある作家だけれど、わたしは彼の作品を、あるいは、彼の作品を書いた彼のことを、手放しで敬愛することはどうにもできません。もちろん嫌いだなんて思わないけれど、なんというか「信用ならん」のです。 たとえば彼が今、どうも…

 『東京物語』奥田英朗

今から何年くらい前かな。4、5年前かな。もらったんです、この本。お店に来たお客様に。その頃は今とは別の、新宿にある飲み屋さんで働いていたんですけど、そのお客様は部下の方2人と飲みに来ていて、たまたまそのお席の担当がわたしだったんです。 「東京…

 『ハムレット』シェイクスピア

サマセット・モームの『月と六ペンス』の中に、シェイクスピアの引用がいくつか出てきて、それを見ていたら無性に読みたくなって、買ってきました。シェイクスピア作品は他に2つ、3つ読んだことがあると思うのですが、『ハムレット』は初めて。あらすじも知…