『生ける屍の死』山口雅也

生ける屍の死 (創元推理文庫)

生ける屍の死 (創元推理文庫)

読んだことがあるのをすっかり忘れていた作品です。読み進めても内容もちっとも思い出せなかったのに(死人が生き返るというテーマさえもよみがえられなかった)、「スマイリー霊園」という名称だけ記憶に引っかかったために、以前読んでいたことが判明しました。いったいどんな読み方をしたものか。
死人が次々に甦る世界で、殺されたのにやはり甦ってしまった青年が、死んでいることがバレないようにしながら、自分を殺した犯人を探偵する、というミステリー作品。
死人の気持ちになって考えてみることが事件解決の糸口になる、というところがミソですね。