断念しました。

u-book2009-02-08



けっこう前に購入して読んで、なんじゃこりゃ。と思って読むのをやめました。城(の主)から呼ばれているのに、城に入れてもらえないとは、いったいどういう了見だと。わざわざ遠いところから出向いてきて、しかもたどり着いた村は雪に埋もれ歩くのもままならないような土地で、測量士として呼ばれたにも関わらず、それらしき具体的な指示が下されるでもない。しかも主人公はその状況の打開にあまり必死にはなっておらず、わりと勝手にやっている。


そして、勝手にやっていてくれ、と思うにいたり本を閉じたのが数ヶ月前のこと。


リトライ。


しかし、ちょっと読むと寝てしまう。だめだ。ちっともおもしろくない。ともかく人を呼びつけておいて何の音沙汰もしてこない城の存在が不可解で、それが解決へと向うような筋道が作中に見つけらるならまだしも、見つけられないから「城はいったい何がしたいんだ」という疑問ばかりが膨らんでしまう。そして、読み続けてもその疑問への解答がまったく見える気配のない文章がわたしを苛立たせ、あまり善良とは思えない主人公にも苛立ち、まるで自分が雪の中に埋もれて身動きがとれなくなったような感覚にもなり、そしてそれは物語の先へ進んでも抜け出せることなく、結果、二度目の断念。雪の中から出ようとあがいている時間に別の本が10冊くらい読めそうです。


三度目の断念はいつになるかしら。




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