ドイル自薦No.2『赤髪組合』

u-book2009-03-27



わたしとしては『まだらの紐』よりも、こちらのほうがわくわくして読めました。なんといっても奇怪な出来事です。簡単な仕事をするだけで週4ポンド(←けっこうな額らしい)のお給料がもらえるというのですが、その資格はなぜか赤髪を持つ者にだけ与えられるというのです。幸運にもその資格を手にした質屋の主人は、8週間、与えられた仕事を真面目にこなします。しかしながら8週間後にいつもの仕事場へ行ってみると、扉には貼紙一枚。「赤髪組合は解散した。」とあります。主人にはなんのことやらさっぱりですが、とにかく週給4ポンドの支給がなくなったことだけは確かです。仕事の依頼者はいったい何者だったのか。ただの悪戯にしては自分は実際に金銭をもらっているからどうにも腑に落ちない。それを解決してほしいというのがホームズへの依頼でした。


週給4ポンドの取るに足りない仕事。これがまた見るも鮮やかな大仕掛けにつながっています。どうぞお楽しみあれ。



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