2009-06-04から1日間の記事一覧

 <夏目漱石月間>『三四郎』vol.3

広田先生の引越しを済ませたところまで(103項)読みました。 誰かが誰かと知り合うことや、誰かが誰かと並んで歩くことや、誰かが誰かを会話をするという日常。そうした、ただそこにあるだけの事実が、夏目漱石の文体の上に乗るとアートになる。 野々宮君の…

 <夏目漱石月間>『三四郎』vol.2

大学の講義に平均一週に約四十時間出席しているが物足りないと言う三四郎に、佐々木与次郎は「馬鹿々々」(40項)と言います。 「下宿屋のまずい飯を一日に十辺食ったら物足りる様になるか考えてみろ」(40項) と。 そして、物足りるようになるには「電車に…