夫の不実

ずいぶんとひどい話になってきています。ジャンヌの夫ジュリヤンは、妻であるジャンヌと新しい生活を始めたその日から小間使いのロザリと関係を持ち、ロザリは彼の子を産み落としてしまいます。何も知らないジャンヌはロザリの子供を私生児であったとしても自分が育てると言い懸命にロザリを庇います。しかし真実が明かされたとき、ジャンヌもまたジュリヤンの子を宿していたのです。

登場したときには王子様として描かれた美しい紳士ジュリヤンですが、わずか数ページの間に化けの皮が剥がれ、欲に飢えた乱暴なだけの男になってしまいました。この人、いったい何がしたいのか、何が気に入らないのか、読んでいてもよくわかりません。気がついたらいつも不機嫌な、金にうるさい、プライドの高い男になっていて、次に気がついたときにはもうロザリの身体から子供が出てきてしまったのです。おお恐ろしい。

結婚後、夫との生活にも、妻としての喜びにも、おおきな幸せを見い出せずにいたジャンヌ。このあと彼女は何を選択していくのか。




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