市民の協力に好意的な刑事

検事のブルーノ、刑事のサム、そしてふたりが捜査の協力を依頼したドルリー・レーン。レーンはふたりから事件の詳細を聞き、まだ確証はないが犯人はわかっている、というようなことを言います。そのセリフが刑事であるサムにはおもしろくない。
本物の警察はどうか知らないけれど、物語に出てくる警察官というのはみんな、判を押したように他人に手柄を奪われることを嫌いますよね。たとえば警察に協力的な市民はいても、市民の協力に好意的な警察官はなかなか見受けられません。おもしろいものです。サム刑事も例外ではない。「刑事としての面目」なんてばっかみたいと思うけれど、警察官が登場する作品に「面目」はたいてい一緒にくっついて出てきます。へんなの。社会における犯罪者をつかまえるんだから、社会全体で協力すればいいのにね。市民の協力に好意的な刑事は『名探偵コナン』(単行本でついに62巻を突破!びっくり!)に出てくる高木刑事くらいでしょうか。

レーンに腹を立てている間にほら、第二の殺人事件が起きてしまいました。



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