怖い 

まだ数ページ読んだだけですが、不穏な空気がページから滲み出て静かにわたしの内臓が冷やされていく感触があります。あー怖い。物語はまだ、知らない森の中で幾人かの子供が出会う段階で、何か恐ろしい事件が発生しているわけでもないのですが、もはやすべてが恐ろしさの前兆として存在していることを、なんの予備知識がなくても「感じる」のです。「これは『嫌』な物語であることを覚悟しておかなければならない」と。タイトルのせいもあります。『蠅の王』なんて、どうとらえてみてもさわやかな小説であるわけがない。

読者を本当に怖がらせる文章が書けるというのは、なんとすばらしい技術であろうかと思うわけですが、一方ではその技術を恨みたくなるくらい怖いわけです。すでにあまり、続きを読みたくありません。うーん。。






ご購入はこちらから↓