いい作品でした。
この話はストーリーを書いてもしかたありませんね。ストーリーなんか書くと、つまらない作品だということになってしまいます。
ツキコさんにも、センセイにも、あまり親近感はわかず、どこまで行っても親しみが持てないままに物語は終わってしまったのですが、ツキコさんのセンセイに対する気持ちや、センセイのツキコさんに対する気持ちには切なさを感じることができる、そういう作品でした。ツキコさんにもセンセイにも愛着がなくても、繋いだふたりの手の温かさは伝わってくる、そういう作品でした。それはやはり、いい作品だった、ということだと思います。
自分がツキコさんと同じくらいの歳になったときに、もう一度読んでみたいです。
<'09.1.21.野上書店にて>
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