やっと読めました。


友達のmaxbaoさんがオススメしてくれた本です。やっと買うことができました。まだ途中ですがワクワクしながら読んでいます。

この作品は誘拐事件から始まります。まだ生後十ヶ月の赤ちゃんが連れ去られてしまいます。その赤ちゃんの父親はボクシング世界チャンピオンの最上永吉です。そして犯人の要求は3日後に行われるボクシングのタイトルマッチで、相手をノックアウトで倒せ、というもの。がしかし、そのタイトルマッチで戦うのは最上自身ではなく、彼の義弟である琴川三郎なのです。要するに、犯人は何がしたいのかよくわからない、というところから物語はスタートしています。なにがなんだかよくわからないぞ、というところからドンと始まっているけれど、もう次のページからはひとつずつ、少しずつ、真相に近づいていけるような進め方をしているように思います。このままたどっていけば、おのずと答えは導かれるのだろう、と思わされます。読者が歩く道をきちんと整備してくれているような印象です。

さて、物語の構成とは関係ありませんが、主人公(と言っていいと思うのですが)の最上さん。誘拐された子の父親役をなかなか見事に演じています。映像作品ではなくて「本」だから、演じているという言い方はおかしいかもしれないけれど、それだけ描き方に臨場感があるという意味をこめて、あえて使います。わたしは最上さんのような頭に血が上りやすいタイプの人は嫌いで、怒りに任せて怒鳴ったり、物にあたったり、誰かに掴みかかったりするのを見せられると、もう決してその人を好きにはなれません。わたしが好きになれないそういう人を最上永吉はとてもうまく演じています。周りの人間に当り散らしているときのセリフなんか、「uubの好きになれないリスト」の上位30から引っ張ってきたんじゃないかというようなものばかりです。


続きを楽しんで読みます。





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