想像力合戦
SFの世界にやってきました。このジャンルにわたしはこれまでほとんど触れてこなかったのですが、やっと手にとりました。
たとえばミステリーならば、作者が隠している、あるいは隠そうとしている解答やトリックや驚きを、こちらが先に見つけようとする楽しみがあります。問題を作った側と問題を与えられた側との対決。それをミステリーは挑んできます。そしてこの作品『地球の長い午後』を読んでいて(まだ途中ですが)、わたしはSF作品も読者に挑戦してくるジャンルなのだと知りました。ただし彼らが挑んでくるのは想像力合戦です。作者の想像力にどれだけついてこられるか、それを試されているのだという感覚が読んでいると訪れます。「君にはこの世界がわかるかい?ちゃんと見えているかい?」そう言われている気分になるのです。「この虫の姿や、この木の枝の形や、緑の葉の広がりや、天へと上る魂の様子が、君にはわかるかい?」と。
わかってやろうじゃないか。と単純なわたしは思うわけです。
想像力合戦。最後にはきっと勝ちたい。
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