天才と苦痛

「天才とは苦痛を無限にしのぶ能力のあるものだというが、こいつはきわめて拙劣な定義だ。こいつはむしろ探偵に下すべき定義だよ」(50項)


先日読んだばかりの三島由紀夫のことを思い出しました。若くして自殺した三島由紀夫は天才だったけれど、彼が負った苦痛は無限に耐えられるものではなかった。
でもここでシャーロック・ホームズに天才と探偵とを並べてさらりと比較されてしまうと、天才の抱えた苦痛もホームズにとっては研究対象たるひとつの「事象」にしかならないのかもしれないなぁと、ちょっと苦笑い。


ふたり目の被害者が出て、いよいよ楽しくなってきました。




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