<伊坂幸太郎月間>『陽気なギャングが地球を回す』vol.1


読書というのは不思議なもので、つい最近読んだ本が今読んでいる本の中に登場する偶然が、けっこうな確率で起こります。


ここでは『カラマーゾフの兄弟』が出てきました。先月二回繰り返して読んで、未だ興奮冷めやらぬうちの再会です。世界の傑作。それにしても登場のきっかけが「グルーシェニカー」とは。外からは開くけれど、中からは開けられない車だそうです。「グルシェニカー」。まさかグルーシェニカが車の名前へ語尾変化させられるとは。作者ドストエフスキーも想像だにしなかったことでしょう。いいんですかね、こんなことして。いいよね。


では続きを読みます。




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