三四郎、とうとう告白です。
画家の原口さんを三四郎は訪ねていきます。そこにはモデルを頼まれた美禰子がいることを三四郎は知っていました。
美禰子は三四郎に問います。
「今日何か原口さんに御用が御有りだったの?」「いいえ、用事はなかったです」「じゃ、ただ遊びにいらしったの?」「いいえ、遊びに行ったんじゃありません」「じゃ、何でいらしったの?」(239項)
「あなたに会いに行ったんです」(239項)
ああだこうだと漱石の文章への感動を書いてきましたが、いやー、愛の告白に勝る言葉はないものですね。
「ただ、あなたに会いたいから行ったのです」(239項)
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