クラゲ君月間


やっぱりわたし、自分の好きな本、読みます。


ミステリー年間を始めたのは、わたしの大好きな人がミステリーが大好きで、だからわたしは、その人が好きなものがどういうものか知りたかったのです。そしてあわよくばわたしもミステリーを好きになれたらいいな、と思っていました。さらにさらにあわよくば、ミステリーを通して、その人とわたしの間で魂の繋がりが得られたらなんて最高だろうかと、若干気持ち悪いことも考えていました。だからその人にオススメミステリーを100冊選んでもらって、それを読了することを目標としました。


半年で30冊読みました。オススメ100選の中にはすでに読んでいた本もありますが、まだ50冊は残されています。でも、もう辞めます。ミステリーを通しても魂は繋がらないとわたくし判断いたしました。なので、繋がりは別に見つけることといたします。


という話とは別に。


わたしは「読書家」というタイプではないと思っています。活字中毒という自覚を経験したことはないし、寝ても覚めても読書に夢中、ということもまずありません。要するに、そんなに(読書家と名乗るほどには)読書が好きなわけではないのです。わたしは読むよりも、書くほうが断然好きです。書くのが好きだから、読んでいるのではないかという気がします。なぜなら書く、という行為には当然、思う、ということが必要だからです。思うために、読む。もちろん本なんか読まなくても「思う」ことはたくさんあるけれど、本を読んで思えることは、本以外からはたぶん得られないのです。わたしはできるだけたくさんのことを思い、思ったことはできるだけ文章にしたいのです。


わたしが読みたい本は、この本を読んだら感想文を書きたい、と思える本です。もっといえば、自分の感想文が、自分の感想には追いつかないだろうと思える本です。思いのほうが巧く、文章のほうが拙い。そうなってしまう本です。わたしは自分の思いに文章を追いつかせようとする、その訓練が好きです。


ミステリー年間はもうおしまいにしますが、オススメ100選の中にはまだ読みたい本があります。オススメしてくれた人の名前より「クラゲ君月間」として、愛をこめて読みたいと思います。


でも次はこれね。『グレート・ギャツビー』 ちょー楽しみ♪