あけましておめでとうございます


2010年に、大きな(たぶんとても大きな)変化がありました。年末はそのことを考えていました。


わたしは日常的に本を読むのですが、熱心な読書家ではないと思っています。読む本の冊数が多くはないし、あと、読書をしている時間が楽しいと思っているわけでもありません。読書が楽しいから本を読もうというのではなくて、どちらかというと何かを学びとりたくて、本を手にとってきました。ずっとそうでした。


それが2010年になって、ようやくはじめて、読書が楽しいと思うようになりました。その本がすばらしい本である、ということとは別に、本を読んでいるその時間が至福の時である、と思える瞬間を経験することができるようになりました。今頃、ですよね。本当に。


それから自分の読書について考えていたんです。わたしは本をどうしたいんだろうって。ここにある本を、これから読む本を、わたしはいったいぜんたいどうしたいんだろうって。好きな本が棚の中にあって、いつでも読めて、わたしがこの本を大切に思うその気持ちがわたしの心の中に常にある、それでいいのかなって。


それだけじゃ物足りない、とわたしは思うようになりました。全然足りない。わたしはわたしが大好きだと思う1冊の本と、もっと深く関わりたいと思うようになりました。もっと真剣に読みたいと思うようになりました。


だから今年はすっごく真剣に読書をします。わたしの好きな本を一生懸命に読みます。たくさんの数の本を読むことが大事だと幼い頃からいろんなところで言われたけれど、無視します。そのとき手元にある1冊のその本をとことん大事にしてみようと思います。たくさんの数の本を読める人にとても憧れてきたけれど、しかたありません。わたしはそっちのほうが向いてます。


読書をめいっぱい、楽しむぞ。おー。