『シャーロック・ホームズの帰還』コナン・ドイル 訳:延原謙


シャーロック・ホームズの短編集、「冒険」「思い出」「事件簿」「帰還」の中だったら、この「帰還」が今のところ一番好きかもー。好きかもー。



第一の短編「空家の冒険」では、宿敵モリアティ教授との戦いにおいてライヘンバッハの滝へと姿を消したホームズが帰ってくる、まさに「シャーロック・ホームズの帰還」が描かれています。親友ワトスン君を騙してあんなにも悲しませておきながら、その悲しみへの情よりも事件解決に余念がないホームズの登場シーンときたらもう、憎いばかりです。


全十編。


ホームズがパワーアップして帰ってきたと思う読者はわたしだけじゃないはず。