『こころ』夏目漱石


教科書に載っているのは、中学と高校のどっちでしたっけ。森鴎外の『舞姫』を高校の授業で読んだことは覚えているけれど、『こころ』をいつ学んだかは覚えていないので、当時のわたしにはさほど響かなかった作品だったのだと思います。響かなかったから、あまり真剣にも読まなかったし、そもそも全文掲載されているわけではないので、ずっと、最初から最後まできちんと読んでみたいと思っていた作品です。


といって、今回が「最初から最後まで読んだ最初」かどうかも、ちょっとあやしいのです。もうずっと前に読んだことがあるような気もするのだけど、それも覚えていない。だからもし読んでいたとしても、そのときもさほど響かなかったのでしょう。


さて、いま読んで響くかというと、うーーーーーん・・・・・・・。


なんと言えばいいでしょうか。


そう思って書き始めても、たいていは書き進めていくうちにいろいろと出てくるんだけど、出てこないので、これをよい機会にして、ひさしぶりに少しじっくり考えてみようかという気持ちになりました。『こころ』を読んだ感想を。好きな作家の作品だし。


考えて、また書きます。



追伸
ちなみに『舞姫』を読んだ記憶がきちんと残っているのは、作品がわたしの心に響いたからではなく、あんなかったるい文章を懸命に読まされた挙句にあのような結末を迎えて、心的になにひとつ報われなかったからだろうと思います。やだよね、あの話。