『叫びと祈り』梓崎優


朝の30分読書習慣が続いていて、とても充実した気持ちを味わっている今日この頃です。こんにちは。誰も本気で信じてくれないと思うけれど、夜寝る前に「ドラゴンボール」を読むようになってから、決まった時間に起きられるようになりました。今までぜんぜん起きられなかったのに。だから、どんなに遅くなっても、どんなに眠くても、1ページでもいいから読むようにしています。ドラゴンボールを。なんだそれって言いたくなるけど。


ドラゴンボールを読んで寝るようになってから読んだ最初の小説です。『叫びと祈り』。著者は、2008年に新人賞を受賞、2010年に単行本デビューを果した期待の大型新人とのこと。本作は新人賞受賞作品を巻頭においた連作短編集です。


最初から最後まで楽しく読みました。推理をするのも楽しかったし、解答にも眉をひそめるようなことはなく、スマートで落ち着いた印象です。決して身軽ではない素材を、短い尺の中で収めながら軽率な感じがしないのは、その素材を丁寧に扱っているからなのだろうな、と思います。読んでよかったです。


ただわたしには、少し眩しい。