『地球はグラスのふちを回る』開高健

わたしの読書にはめずらしいジャンルの「エッセイ」。お酒に関するもので、専門的ではなく、楽しく読めて興味がそそられそうな本を探したところ、本書にたどりつきました。著者のネームバリューに加えて、タイトルがいいなと思って。

なんでもかんでも上品ではない方向に話を転がしてしまうところが、わたしにはいちいち邪魔になったのだけれど、でも、そういう作家なのだし、そういうスタイルの作品なのだし、そのお行儀の悪さを楽しむように書かれてあるのだから、目をつぶってやり過ごすしかありません。

楽しい世界の広がるエッセイだけれど、作者のことも、作品のことも、それほど愛着を持てる感じにはならなかったです。でも、大事なことも書いてありました。ここでは紹介しないけれどね。