『夏のレプリカ』森博嗣

家庭内読書会「森博嗣完全読破」企画、第八回課題本。

今読んでいるS&Mシリーズはもう過去のシリーズで、新作が出るまえに読まなくちゃ!というような急ぐ理由もないので、のんびりペースで読んで、読まないで、また読んで、そのうち全部読み終わってる、というような気持ちでいたら、まさかのドラマ化で、いきなりタイムリーな作品となりました。ドラマの前に作品読まないと!という急ぐ理由ができてしまったので、いそいそと読んでおります。間に合うかな。


前作の『幻惑の死と使途』では、ワルクチしか書かなかったけれど、でもこの『夏のレプリカ』を読んで、ホメクチも書いておけばよかったと思ったくらい、わたしはこの作品がつまらなかった。。。犀川先生と萌絵ちゃんがあまり登場してこないので、ふたりに対するわたしのいつものムカつきはないのだけれど、あのムカつきは、まあその程度には、この作品を楽しんで読んでいるということなのだな、と思いました。『夏のレプリカ』はそれもなくて、他にもなくて、とってもつまらなかった。なんか見落としたかな、わたし。


気になって、ネット上での評判をざっと見渡したところ、これがまた人によって全然違うのですね。S&Mシリーズの全10作品のベスト10が、みんなほんとに同じ作品を読んでるのかな、って思うくらい評価が違っていて。シリーズ化しているミステリーのベスト作品って、だいたい決まっちゃうものだ思うのだけれど、人によってこんなに違うのはめずらしいよね?まあ、わたしの見渡し方が足りないだけかもしれません。


わたしはこれまでに読んだ6作品を、もはやきちんと覚えていないので順位はつけられないけれど、7作品中の最下位は『夏のレプリカ』です。