2009-03-29から1日間の記事一覧

 ドイル自薦No.8『第二の汚点』

ここにきて長編を4つ、短編を8つ読んだことになりますが、自分がどんどんシャーロック・ホームズを好きになっていくのがわかります。長編よりもむしろ短編の妙に深い感動を覚えます。 『第二の汚点』は短編集としては3番目の『シャーロック・ホームズの帰還』…

 ドイル自薦No.7『オレンジの種五つ』

ここにもでてきました。KKK。キュー(クー)・クラックス・クラン。この団体の名前には個人的にトラウマがあって(原因はポール・オースターの『ミスター・ヴァーティゴ』です)、わたしはこの名前に出会うと、その出会い方の如何にかかわらず、胃のあた…

 ドイル自薦No.6『空家の冒険』

ホームズ君! ほんとにホームズ君かい?(14項) ライヘンバッハの滝へ転落したはずのホームズが帰ってきたお話。なので、間違ってこちらを先に読むようなことがなくてよかったと思うとともに、ホームズシリーズについては最初に読むべき順番というのを掲げ…

 ドイル自薦No.5『ボヘミアの醜聞』

ホームズにとってただひとりの女性、アイリーン・アドラーの登場です。 事件はボヘミア国王の不貞に始まります。五年前に知り合った女、その人がアイリーン・アドラーですが、その女性と煩わしい関係を持ち問題を起こしそうな手紙を与えてしまったので、それを…

 ドイル自薦No.4『最後の事件』

ホームズが滝壺に落ちて死んでしまう(ことになっている)話です。あまりに有名ですし、結末を先に知っていても読書の楽しみは奪われないと思います。奪われたらごめんなさい。宿敵モリアティ教授との最後の戦いです。控えめに言っても、すごくかっこいいで…

 ドイル自薦No.9『悪魔の足』

私刑を認めるか否か、ということについて考えをめぐらす機会は、やはりミステリーを読んでいると必然的に増えるように思います。私刑に対する社会全体の意見は、時代やそのときの社会情勢や犯罪のあり方によっていくらでも変化し得ると思いますが、わたし自…