400ページの愛

一度は幸福なふたりの将来を夢にみたマルグリットとアルマンでしたが、娼婦というマルグリットの身分のためにアルマンの父親に反対され、結ばれることのないままマルグリットは病に冒されこの世を去ります。ふたりはとても強くお互いを愛したけれど、愛し合っているという確信は最後の最後までつかみとれなかった。あと少しで相手の愛を心深くまで感じられるというところで、それは川に落ちた木の葉が水に流されるようにするりとさらわれてしまった。

基本的にこの物語は、美しいマルグリットを僕は愛している、ということしか語っていません。ただそれだけのことが、場所や、時間や、状況や、愛の表現を変えることによって、400ページにも及んで描かれるのです。

でも、

飽きないんだなぁ、これが。




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